<第5回>「成績が悪い人のための勉強法」
いよいよこれから夏本番です。少しでも、学習に悩んでいる中学生の皆さんのお役に立てればと思っています。
さて、最初は、成績があまりよくない人たちの勉強法について書いてみます。成績がよくないといっても、2種類あります。能力はあるのにやらない人と勉強のやり方が悪い人です。
能力があるのにやらない人は、やる気になりさえすれば、成績は上がります。問題は、勉強しているのだけれど、成績が悪く、ほとんど下位の方で低迷している人たちです。
そういった人たちの勉強法は、次のようなものではないかと推測します。該当する人は、いくつ当てはまるかチェックしてみてください。
1 勉強の中心は、問題集だ。
2 授業は聞いてもよくわからないので、あまり聞いていない。
3 学校以外で教科書はほとんど開かない。
4 問題集、参考書は、1教科何種類も持っている。しかし、1冊を全部やりあげたことがない。
5 読めない字、読めない英単語がたくさんある。
いかがですか?ほとんどあたっているのではありませんか?
これらに該当する人が、成績が悪いなら、これらを何とかすれば、
成績は上がります。つまり、こうです。
<成績が悪い人は>
1 問題集中心の勉強をやめる。
2 予習復習で教科書を何度も読む。
3 参考書、問題集は1種類に決め、それを何度も繰り返す。
4 教科書の読めない字・読めない単語を調べ、仮名をふる。
最近は、インターネットを使った授業の配信などがあるので、そっちを利用してもよいで
しょう。4番も、問題集など一度やったものは、2回目は大変です。解答は別の紙に書いて、直接問題集には書かないとか、コピーを使うという方法もありますが、今は、データベース問題集があるので、 これだけではちょっと不親切なので、教科別の学習法を書いてみ
ます。
<英語>
教科書や参考書・問題集など今、使っているすべての教材の単語
に意味を書き込み、読めない単語には、調べて読み仮名をふってお
く。自分で調べられなくても、聞ける人がいれば聞いても良い。
英単語を、意味、品詞名、単語の順番で1日に200字以上書く。
単語は、これまで習った単語を繰り返し書く。覚えようとしなくて
よい。毎日書いていたら、自然に覚える。この自然に覚えるまで書
くというのが大切。
これまで習ったところを1日に1回音読する。2年生なら、1年
生のところも含む。
<数学>
自分の学年とそれ以下の学年の教科書ガイドを購入する。わから
ないところまで戻って復習する。1問1問、模範解答を写す。写し
たら、自分で出来るかどうかやってみる。決して、問題を考えては
いけない。解き方を1問1問覚えていくようにする。
<国語>
自分の学年の教科書の文を、これまで習ったところまでを毎日音
読する。読んで意味のわからない言葉は辞書で調べる。聞ける人が
いれば聞いてもよい。当然読めない字は調べて読み仮名をふってお
く。
1日に原稿用紙1枚、今習っている単元を視写する。
<理科・社会>
これまで習ったところまで、1日に1回音読する。1問1答問題集を購入し、1日1単元繰り返し何度もやる。これは基本語句を覚えるためで、全部出来るようになるまでやることが大切。これにはパソコンでクイズ形式で出来るものもある。
どの教科も、教科書を読むことが基本です。上記のものを全部やって、約3、4時間くらいかかります。成績を上げようと思ったら、最低これくらいの学習は必要です。
実力テストで100点満点中40点くらい取れるようになったら、次にステップに進みます。教科書に書き込みをするのを好まない先生もいるので、そういう場合は、もう1冊教科書を購入してください。各地域に教科書取り扱いの本屋さんがあります。
次回は、成績が中くらいの人のための学習方法について書きます。成績下位の人で、上記の学習を実践して、テストで5割くらい取れるようになったら、こちらの学習方法に切り替えてください。
特に英語 数学 国語は積み上げ式の教科なので前の学年の内容があいまいだと成績があがりにくいこともあります。英智学院では夏休みは成績不振の生徒さんにはたっぷりと復習する時間をとってあります。特に中学2年生はまとまった時間で復習に充てられるのは今しかないと心得ていっしょにがんばりましょう!!
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